挑戦者 鈴木雄大 ⑫ ジョージアって どんな国?②

左から2人目が本人

さて、3月もあっという間に過ぎてしまいました。
中でも印象的だった出来事は月末、東京青山にあるジョージア大使のティムラズレジャバさんのところに、先月のツアーの御礼で訪問したことです。
読者の方にも彼のことを知っている人も多いかと思います。
彼は大使でありながら、ユーモアある日本語が堪能で、ツイッターでは35万人のフォロワーがいる人気ぶりです。
ぜひ、チェックしてみてください。

大使と話を進める中で、先月こちらに寄稿したバクマロ村でのパウダースキーをこれほど日本人に楽しんでもらったことが、とても意外だったようです。
と言うのも、あの村は夏でも悪路が続き、アクセスが大変で、大使も「冬に極寒、大雪の中キャットツアーで行くなんて!」と驚かれている様子でした。
さらに、村に点在するのは主に夏の避暑地、別荘として使われている家なのですが、その一つに大使の家もあるとのことでした。
それでも冬は行ったことがない様子で、私たちのスキー報告を真剣に、興味深く聞いてらっしゃったのがとても印象に残っています。

同時にこうしたビジネスチャンスがありつつも、ああいった秘境といった表現がぴったりの村に、過度に外国人が訪れて、ニセコや白馬みたいになるのも若干危惧されている様子で、自分たちの文化や家、土地を守ろうとする愛国心を感じました。

現にバクマロ村では、ジョージア人以外の人々が土地を買えないよう、守られているそうです。
決して裕福な国とは言い難いジョージアですが、このように自分たちのカルチャーを愛し、守っていく姿勢、今回の旅や、大使の訪問を通じて如実に感じることができました。
人々のそうした思いが、あのような唯一無二の国をつくりあげているのでしょう。

ぜひ、日本人にあまり知られていない素敵な国、ジョージアについて調べてもらえると、僕も嬉しいです。スキーやクライミングには、こんな特別な出会いがあるのも、僕が続けている理由の一つです。

【クライマー・鈴木雄大】

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