挑戦者 鈴木雄大 ⑯ パキスタン 未踏の岩壁へ

いつもお読みいただきありがとうございます。クライマーの鈴木雄大です。

酷暑が続いていますが、トレーニングに明け暮れる毎日が続いています。
最近は、山梨県と長野県の境に位置する瑞牆山や小川山でロックククライミングに集中しています。
というのも、今月号が出てすぐに中旬くらいからパキスタンの未踏の岩壁へ遠征に行くのです。
6,200mの標高で、誰もトライしたことのない未知の岩壁をロッククライミングで開拓しにいく冒険登山です。

こうした未知の登山をするのに、どんな力が必要かというと、近所の瑞牆山(みずがきやま/標高2.230m/山梨県)での経験が物凄く役立ちます。

瑞牆山の特徴は、硬く安定した花崗岩に、綺麗に伸びる岩の割れ目(クラック)がいくつもあり、この割れ目に手や指を突っ込んで、高低差2〜300メートルほど登ることができる岩場なのです。
時には体全身を岩の割れ目に突っ込んで、這い上がるように登るテクニックも使います。
この大きさでクラッククライミングをできる瑞牆山は、国内でも有数の規模で、何よりパキスタンの未踏の岩壁と殆ど同じ岩質なのです。

なにも特別なことばかりやるのでなく、瑞牆山でクラックの登り方を基礎から反復練習するのが、素振りを沢山する野球選手のように大事なことだと信じて、練習に励んでいます。

さて、遠征まで残りわずか、あとはこれ以上無理せず怪我のないように、体調を整えて出発を待ちたいと思います。
現地のスパイスの効いたカレーにも驚かないように、インドネパールカレー屋で辛口を注文して、お腹の方も慣らしておかないといけませんね。

次号では、パキスタンの様子をお届けできたらと思いますが、電波があるうちに原稿を書けるでしょうか。お楽しみにしていてください。 

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