昨年10月27日に行われた衆議院選挙で、新しい区割りで埼玉16区となった岩槻区の投票率(46.34%)は、さいたま市10区で最低、かつ埼玉県内でも最低から2番目でした。
その中で、小選挙区で「つちや品子氏」が埼玉16区(岩槻区・春日部市・吉川市・松伏町)から有権者の代表として国会に送り出されました。
また比例選挙区で「三角そうた氏」が選出され、2名の方が衆議院議員として活動されています。
今回お2人に、12月号「ら・みやび」で募集した岩槻に関係する共通質問について回答を頂きましたので「特別版」として掲載します。
【質問-1】
新しい区割りとなった16区の4市区町は全然違った成り立ちや課題があると思います。
埼玉1区から離れた形の岩槻区について、選挙活動を通して感じた今後の地域課題や発信すべき岩槻の魅力などを具体的にお願いします。
(東岩槻:K・Yさん)
【回答・土屋議員】
小選挙区で9度の当選をさせて頂き長い時間をかけて地域の方達と交流をしてきました。
1期目と2期目には岩槻市(当時)が13区でしたので大変お世話になりましたが、その後政令市の区となり政策実現には、さいたま市の考えが強く反映していると思います。
そんな中で、岩槻区は最も農業が盛んで緑も多く、食に関して豊かな地域と考えます。
また、お祭りも多く豊かな歴史文化を持っているので、観光都市としての情報発信を強化すべきと考えます。
【回答・三角議員】
岩槻区は長い城下町としての歴史と文化が息づく地域で、特に人形文化や鷹狩り行列などの魅力が光る街だと考えます。
伝統を未来に繋ぎつつ、大宮や都心へのアクセスを活かした発展を両立するべく、公共交通の利便性向上や若い世代の定住促進といった課題に取り組むことが必要だと感じます。
地域の資源を活かした観光振興や、暮らしやすい環境づくりを進め、岩槻区の魅力を更に発信したいと考えています。
【質問-2】
東武野田線の5両化についてお二人にお聞きします。
混雑の悪化が懸念される中、すでに5両編成の新型車両が落成しました。
今年度中の導入とされている中で、ネット上以外では話題になることも無い気がします。
時間も限られている状況ですが、どのような対策を考えておられますか。(本町:T・Kさん)
【回答・土屋議員】
東武鉄道は私鉄でもあり、コロナで乗降客が激減し未だ以前の状態には戻って来てない中での新しい決断だと考えていますが、今後混雑の悪化が常態化した時には、増便等の働きかけをしていきたいと考えます。
【回答・三角議員】
アーバンパークラインの5両化による混雑悪化は深刻な課題です。
岩槻区はじめ沿線の皆様の通勤環境を守るため、便数の増発やダイヤの調整、車両の効率的な運用を東武鉄道に求めると同時に、国としても輸送力増強に向けた支援の方策を検討します。
地域と連携しながら迅速な改善策を講じ、利便性が損なわれることのないよう努めます。
【質問-3】
岩槻のまちの印象についてお聞かせください。
また地域の活性化策があればお願いします。
(日ノ出町:Y・Hさん)
【回答・土屋議員】
歴史を感じる街。
特に、人形の街という印象は多くの人が持っていると認識している。
地下鉄7号線の延伸は勿論ですが、そのためにも観光を積極的に推進していく必要があると考えます。
【回答・三角議員】
岩槻は歴史と文化が調和し、人形文化や旧城下町の魅力が際立つまちです。
地域の持続的な活性化には、観光資源を活かした人形文化の発信や、地元商店街等の支援が重要だと考えます。
また、地下鉄延伸、首都高の東北道接続などを含む公共交通の利便性向上や子育て支援の充実を通じて、若い世代の定住を促進したいと考えています。未来につながる岩槻の発展に取り組みます。
【質問-4】
新しい選挙区の最初の選挙で、岩槻区では土屋氏よりも三角氏の得票数が多い等大接戦でした。
お二人の今後の活動で、岩槻では何をアピールし、有権者にはどんな所を見て欲しいですか。
出来れば具体的に。
(仲町:O・Mさん)
【回答・土屋議員】
得票に関しては、自民党と所属議員に対する批判が票に現れたと認識。
選挙前の1年間、復興大臣として国会対応他50回以上東北の被災地に訪れていたので、岩槻区に入る時間が減ったのは残念でした。
私は派閥に参加したことがなく、統一教会にも全く関りがありませんが、その点を伝えきれたかも疑問です。
小選挙区で9期目の国会議員として、全ての省庁との太いパイプがあるので、岩槻区の応援団として様々な課題や要望に応えていく姿を見て欲しいです。
【回答・三角議員】
まずは地下鉄7号線延伸、首都高の東北道への接続を含む交通利便性の向上や子育て支援・高齢者支援の充実を進めたいと考えています。
また伝統文化や旧城下町の魅力を発信し、地域資源を活かした観光振興や地域経済の活性化に取り組みます。
有権者の皆さまには、若さやフットワークの軽さを活かして地域の声を丁寧に受け止め政策に反映する姿勢を見ていただきたいと思います。
【質問-5】
地下鉄7号線の岩槻延伸は岩槻区民の長年の悲願ですが、さいたま市長の発言や大学病院建設中止など状況が悪くなっています。
打開策はありますか。
(本町:K・Yさん)
【回答・土屋議員】
病院建設に関しては、厚労副大臣在任中に要望を受け800床を確保した経緯もあり大変残念です。
地下鉄7号線の浦和美園駅から岩槻駅さらには蓮田駅までの延伸は、重要課題として当選以来取り組んできました。
さいたま市と県の政策推進が重要ですが、国として積極的に協力をし、建設費高騰を上回る費用対効果の評価を上げるべく、岩槻区の早期宅地開発等を通じて鉄道建設・運輸施設整備支援機構の理解が得られるような働きかけをしていきます。
【回答・三角議員】
地下鉄7号線の岩槻延伸については区民の皆様からも多くの要望をいただいています。
大学病院の建設撤回の延伸計画への影響も一定程度あるものの、必ずしもこのことが想定乗降者数への大幅な減少には繋がらないとも聞いております。病院建設予定地には代替の事業者を誘致できるようにさいたま市や関係各所と意見交換や要請を行っていきます。
今後も地域の皆様と連携し、延伸実現に向けた取り組みを進めて参ります。
【質問-6】
岩槻と春日部が同じ選挙区になった事で、共通の地域発展のためにJR京浜東北線の春日部延伸を実現して欲しいです。
大宮駅の大改造計画が進んでいますが今なら何とか出来ると思います。
延伸区間のJR線快速と東武線の大宮~春日部だけの折り返し各駅運転、日比谷線の大宮乗り入れなど、SRの地下鉄延伸よりも経済効果が早期に発揮でき、その後のSR地下鉄延伸にも展望が開けると思いますが、お二人のお考えはいかがでしょうか。
(城町:Y・Oさん)
【回答・土屋議員】
大宮駅グランドセントラルステーション構想は、さいたま市の事業で国の事業でないため側面支援となりますが、東武鉄道とJR東日本の相互乗り入れは、春日部を含む多くの利用者の長年の悲願です。
当然、7号線実現にも影響すると考えます。
【回答・三角議員】
JR京浜東北線のアーバンパークラインへの乗り入れは地域発展に寄与する可能性を秘めたアイデアだと感じます。
春日部市内においてはすでに各種団体においてこの乗り入れ計画を後押しする動きも出てきております。
地域の交通インフラ整備は重要な課題と捉えておりますので、JR線の延伸や東武線との連携強化についても地域の皆様の声を踏まえて引き続き取り組んで参ります。
【質問-7】
お二人にお聞きします。国会議員として強みと思っている分野は何でしょうか。
国ではなく、埼玉16区のためには次の選挙までに何が出来ると考えていますか。
(飯塚:K・Fさん)
【回答・土屋議員】
在籍25年で、外交政策と国土強靭化を重要課題として取り組んできました。
復興大臣、党食育調査会長などを歴任し、現在は国際局長として党外交をリードしています。
様々な経験と各省庁との人脈を最大限に活用して観光、農業、防災政策などで選挙区の活性化を推進していきます。
また、調理師、栄養士等の資格を生かした料理教室等の食育活動にも取り組みたいと思います。
【回答・三角議員】
公認会計士・税理士としての専門知識を活かし、財務金融分野での政策立案に強みを持っています。
埼玉16区においては中小企業支援など生活向上策を推し進めるほか、岩槻であれば地下鉄7号線延伸において、これらの専門知識を活かしていかに採算性を採りうる事業なのかを国や市に対して説得することができると考えております。
次の選挙までに、これらの政策を具体化し、地域の皆様から信頼される国会議員を目指します。
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