昔を思い出し語る「回想法」 認知症予防のボランティア活動

埼玉回想法ボランティア活動

認知症の予防や改善法として「回想法」が知られている。日本回想療法学会の心療回想士の資格を持つ団体「埼玉回想法ボランティア」はさいたま市社会福祉協議会の匠ボランティアとして岩槻・春日部を中心に活動中だ。
平成29年10月9日は「かがやきデイサービス岩槻」で15人を対象にしたデイサービスアクティビティを実施。映像を中心とした回想法プログラム「懐かし想い出の広場」と題した映像と音声や音楽を流し高齢者が思いつくことを自由に話してもらった。
故郷の農家の写真を見たあと、一人の男性は「長野県出身で城めぐりが好きで、松本城や姫路城に行った。埼玉では忍城へも……。」と頭の中にしまい込まれていた記憶があとからあとから口をついて出てきた。
美空ひばりの映画と主題歌「素敵なランデブー」では思い思いの反応でいつのまにか全員が歌い出していた。最後に「ふるさと」をみんなで歌うと高齢の女性は田舎の光景を思い出したらしくうっすらと涙を浮かべていた。
このプログラムはオリジナルのものだがNHKの「アーカイブス回想法」も許可を得て使用している。埼玉県の平成29年度認知症サポーター活動促進事業にも参画し8月の回想法講座(講師:埼玉医科大学・ 萩原裕子)を受講している。
かがやきデイサービスの職員は「昔を懐かしむことと当時を思い出し語ることで認知症の予防につながると思います」と効果を感じている様子だった。
【熊谷謙一】

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