春の花・アネモネ 花言葉に潜む「愛」の逸話

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

3〜4月に見頃を迎えるアネモネは百品種以上ある花で、豊富な花色に加えて、一重や八重など形も多彩です。
最近では、パステル系で複数の色が折り重なった品種もあり、花のサイズも大輪から小輪まで豊富。
切り花としても、春を代表する球根花として知られています。
一方で、草自体には毒性があり、茎を切ったり折ったりしたときに出た汁が肌に触れると、皮膚炎や水疱を引き起こすこともあります。
そのため、古代エジプトでは「病気の印」とされ、この花の出す毒を吸うとひどい大病になるといわれていたようです。
学名の「Anemone」はギリシア語の「anemos(風)」が語源で、春先に穏やかな風が吹き始める時期に花を咲かせることにちなんでいます。
英語の別称が「Windflower(風の花)」と呼ばれるのも同様の理由からです。
花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」で、色ごとにみると、赤だと「君を愛す」。
白だと「真実」「期待」「希望」。
紫だと「あなたを信じて待つ」となります。
それでは少し、アネモネにまつわる逸話を紹介しましょう。
春と初夏のそよ風を運ぶ西風の神・ゼピュロスは、花と春の女神・フローラの侍女であるアネモネを愛していました。
のちに、フローラはゼピュロスが自分を愛していると思っていましたが、愛されているのがアネモネだということを知ります。
そこで怒ったフローラはアネモネを追い出してしまいましたが、ゼピュロスはフローラとの平穏を保つために仕方なくアネモネを見捨て、彼女の姿をアネモネの花に変えたといいます。
春の温かな風に揺れるアネモネの花言葉は切なくも、愛を信じようとします。
愛とはかくも、矛盾をはらむものなのですね。
【さかい】

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