◎玄光寺と青龍山歩道昭和30年(1955年)に日本より奉持された玄奘三蔵の霊骨は、当初、玄奘寺ができあがるまで玄光寺に安置されていました。私が令和元年(2019年12月)に再度お寺を訪れたとき、「玄奘大師霊骨舎利来台奉記64周年」というたれ幕が寺の玄関入口上にかけられていました。玄光寺は日月潭(リーユエタン・台南市の郊外にある台湾最大の湖)の湖岸にあり、湖の見晴らしがたいへんよい場所です。玄光寺の裏山には玄奘三蔵法師没後1300年を記念した青龍山遊歩道が作られています。850mほどの山道にはビンロウやジャスミン、モクレン等の花木が生い茂り、木々のあいだからも湖が見えます。登っていくと玄奘寺につながっています。
◎玄奘寺と玄奘殿中国式の寺の山門には「玄奘寺」と表示されていました。木立に囲まれ、敷石を敷き詰めた静かなたたずまいの境内正面には、白壁のお堂に鮮やかな朱の柱の玄奘殿が建っていました。玄奘殿内部は3層構造になっています。1階は、経典を背負ったお姿の彩色された玄奘三蔵法師の立像が祭壇に置かれていました。また、この場所は玄奘の礼拝所となっています。2階には、ハスの花で装飾された室内の正面に金色に光り輝く観音立像が配置され、3階には、中央部分に高さ1・5mほどの玄奘三蔵法師の納骨塔が置かれており、法師の遺骨が納められています。
◎日月潭から玄奘寺を望む日月潭は周囲が山で囲まれ、藍色がきわだつ湖です。湖岸には船着き場(玄光埠頭)があり、水面から20mほどの山腹に玄光寺が見えます。その直線上に玄奘寺が建っています。立ち寄った日は青龍山の玄奘寺近くに山霧がたなびき、神秘的な景色となっていました。次回へ続く…【榎本淳三郎】
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