岩槻の慈恩寺は約1200年前に慈覚大師により開かれた天台宗の古刹である。鎌倉の杉本寺から始まる坂東三十三ヶ所観音札所の12番目が岩槻の慈恩寺である。13番が台東区の浅草寺であり、11番が吉見町の安楽寺となっており、古き時代から札所を巡るための街道として整備されていたようである。更に、慈恩寺境内の十三重霊骨塔(通称・玄奘塔)には、西遊記でおなじみの三蔵法師玄奘の遺骨が分骨されていて、毎年2月の玄奘忌や5月の玄奘祭も行われている。江戸川史跡散歩の会代表として活動されている榎本淳三郎さんが台湾を旅行された際に、玄奘三蔵法師の遺骨の奉安や分骨の経緯を掲示物で見つけ、中学生の頃に北小岩に慈恩寺道標があり、また岩槻慈恩寺と三蔵法師について聞いていた事を思い出し、気になったという。東京に戻ってからは残っている道標などを手掛かりに、小岩から岩槻慈恩寺につながる昔の巡礼道の調査を始め、15年かけて自分なりにまとめることができたのが「三蔵法師と小岩からの慈恩寺みち」である。先日、その発表会が岩槻ボランテイアガイド会の主催で岩槻でも行われた。岩槻以外の方が15年もの長い期間をかけて岩槻慈恩寺につながる調査をして纏めた内容や、後日談などについての寄稿を榎本さんにお願いし、快く引き受けて頂いた。8月号から連載予定。岩槻の新しい魅力が発見できるはずだ。【編集部・奥山】
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