久伊豆神社では孔雀を十六羽飼育しております。美しい羽を大きく広げる姿は見応えがあり神社を象徴する鳥です。この孔雀たちは昭和十三年に旧皇族の朝香宮鳩彦王殿下より下賜された三羽の孔雀の末裔(まつえい)です。そして平成三十年には御下賜より八十年の節目を迎えます。その慶事を奉祝して、久伊豆神社では「孔雀奉納八十年祭」を斎行致します。祭典では八十年祭の為に特別に創作された「孔雀の舞」を久伊豆大神様に奉納、岩槻の発展繁栄を祈念する所存です。さて日本広しといえど宮家に由来する孔雀がいる神社は他にはありません。朝香宮殿下と神社のご縁は今から八十年前に遡ります。昭和十二年(一九三七)十一月十六日、朝香宮殿下は支那事変に備えた軍事演習視察の為、統監部が置かれた岩槻へご来臨されました。その際、町の名士で貴族院議員の齋藤善八氏が殿下の接待役を務めました。翌年(昭和十三年)殿下より御礼として御自ら飼育されていた孔雀を下賜されることになりました。大変な栄誉を受けた齋藤氏は、宮家から戴いた高貴な孔雀は岩槻町全体で享受するべきと岩槻町の総鎮守久伊豆神社へ奉納することが町の繁栄につながると考えました。同年三月九日齋藤氏、秋葉保雄岩槻町長、氏子総代二名とともに馬場栄太郎久伊豆神社社司(当時の宮司)は東京白金の宮殿に参上、殿下より孔雀三羽を賜りました。その後、孔雀は歴代宮司により大切に飼育され、現在十六羽まで数を殖やしております。
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