武州鉄道で活躍した蒸気機関車は、大正13年5月に雨宮製作所製造のC型タンクロコNO1~3(製造番号三〇〇~三〇二)の三両が入線しましたが、NO3の蒸気機関車は翌年10月に宇佐参宮鉄道へ譲渡されました。NO1の蒸気機関車は、武州鉄道の営業廃止まで活躍し、昭和13年12月に小名浜臨港鉄道に譲渡されました。小名浜臨港鉄道で廃車になった後も使用されていましたが、昭和29年3月で使用休止状態になり、昭和33年には現存していませんでした。NO2の蒸気機関車は、NO1と同じように武州鉄道の営業廃止まで活躍し、昭和13年12月に小名浜臨港鉄道に譲渡されました。小名浜臨港鉄道で廃車になった後富士機工社に売却後、協三工業で修理し建設省に納入され関東地方建設局江戸川工事事務所に配置され、昭和28年4月ごろまで江戸川改修工事で使用されていました。車両番号の変遷は次のようになりました。武州NO1→小名浜NO1→C223→(昭和27年3月廃車)。武州NO2→小名浜NO2→C224→(昭和24年3月廃車)。これらのほか鉄道省の形式一一〇〇(NO一一〇九)の20トン級C型タンクロコが美川鉄道に譲渡され、さらに三転して武州鉄道に在籍していました。試用期間は、統計資料によれば武州鉄道の昭和9年3月現在蒸気機関車の在籍が3両とあります。しかし、昭和10年11月では在籍2両となっていますので、この頃に処分されたと推定されています。車両番号の変更はなく武州鉄道でもNO一一〇九のまま走っていたと伝えられています。【武州鉄道顕彰会・飯山実】
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