初夏の5月は清々しく、夜空を見上げるのも楽しい季節です。茶摘みの季節は魚がよく捕れ、産卵のために海面近くで群がる魚の様子を、瀬戸内では魚島と呼んでいました。そんな季節に明るい星を、播磨では魚島星と言います。魚島星から北側に目をやると、北斗七星が横たわり、南側には真珠星が輝きます。この北斗七星から真珠星、よつ星へと続く大きなカーブは、春の大曲線です。北斗七星の柄の端から2番目の星は、二つの星が重なって一つのように見える、二重星です。暗い方の星にもそえぼし(添星)という名がついています。中国でも同じような意味で輔星とあります。今でも目のよい人にはふたつに別れて見えます。夜が更けると、東の低い空にはおりひめ星、彦星と、七夕の星も順に昇ってきます。5月の西の空には、低いところに冬の1等星たちの名残りの輝きが、もう少し見られますが見納めです。最後まで見られる冬の星は、ふたつ星。ふたご座の二人の頭の星です。東の空では縦に並んで昇ってきますが、西の空では仲良く並んで沈んでいきます。二星が頭をそろえて並んでいるさまは、門柱や門松に見立てられ、かどぐい(門杭)という名でよぶ地域もあったそうです。頭上のしし座は冬の星々を追いかけるように西の空に飛び込んできます。星座を探すのは難しいですが、本当は東西南北で星を見立てるのは見る人の自由です。自由に星座を描いてみるのはいかがでしょうか?【さかい】
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