特撮関係者インタビュー 姫野昭三さん②

 24年1月号の続き。ウルトラセブンをはじめとしたキャラクターショーにたずさわり、『レインボーアタックエース』のスーツアクター、『突撃!ヒューマン!!』の演出などで幅広く活躍。
現在は、企画会社の会長をされている姫野昭三さんへのインタビューです。

――ショーの立ち回りを姫野さんがつけたんですか?

立ち回りだけじゃなくて、友人に相談して「シュワッチ」などの効果音も付けたんだ。
重量がある怪獣は最初だけ中に人を入れて動かしてから、着ぐるみの中に発泡スチロールを入れてステージに出したり工夫したんだよ。

――アイデアはどこから生まれたんですか?

元々、好きだったんだろうね。
学生時代に空手をやっていたんだけど、強そうに見せて当てたふりをするのが上手かったんだよね。
それで一本取ってよく勝ったんだ。強そうに見せたりするのは、ヒーローショーも同じなんだ。

――たしかに、そうですね。

初代仮面ライダーの1〜2話を見てみて。
立ち回りの時におなじみの右手を前に、左手を横に広げて敵を見回すようなポーズや決めポーズがないでしょ?
 3話ぐらいから決めポーズが出てくるんだけど、あれは仮面ライダーのアクション担当だった岡田勝さんが俺たちのウルトラマンショーを見て、マネしたんだ。
少しだけオーバーにしてね。
走り方なんかも俺たちのマネをしていたんだよ。
撮影の場合、セットだし、細かく撮るからあまり走らなくてもよかったけど、よりヒーローをカッコよく見せるためには大きく見せる必要があるからね。

――ヒーローショーが広がった時期はいつごろですか?

一番大きいのはゴキブリホイホイを作っていた岩谷産業の企画でゴキブリ怪獣ゴキドンとウルトラセブンで全国を回った時じゃないかな。
日本武道館でもショーをやったんだよ。
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