疼痛(とうつう)について

今回は、痛みについて、書きます。
私も若い時に怪我した膝や足首が、天候が変わりそうな時にしくしくと痛むということがあります。

 痛みは、ヒトが命に係わるような大きなけがをしないために、身体の異変を知らせる必要な感覚です。
この痛みを感じられない場合は、命そのものを守ることが困難になるわけですから、本当は痛みを感じたら感謝をしなくてはならないのだと思います。

 チクッとでも刺激を感じたら手を引っ込めますね?
 考えるより速く自然に、これは反射です。
より大きな怪我をしないために危険から身を遠ざける。
これを考えただけでも痛みは大切です。
ただ、痛いと感じ続けることは心身を消耗しますので、身体の特徴として複数の痛み箇所がある場合には、一番痛いところしか感じられないという仕組みになっているようです。
ですから、交通事故などであちこち怪我をして、やっと首が治ったと思ったら今度は腰が痛くなってきた、なんてことが起こりえます。

 一番痛いところが回復したので、次の痛み箇所を感じられるようになったためです。
こうして一つひとつに、意識を向けて直していけるように、人の体はうまくできています。
ところがこの痛み、脳の中に痛みを感じているという回路が残ってしまうこともあるようです。
例えば、腕の怪我は治って、痛みの原因そのものはなくなったにもかかわらず、脳の中に腕を痛いと感じていたその電気信号の流れが残ってしまっている。
そうすると、痛みの原因は無いにも関わらず脳が痛い、という信号を出し続けている状態で対処のしようがない。
鏡を使ったイメージトレーニングや、脳の伝達物質を調整できる薬剤や、別の感覚(温度覚など)を使って軽減する方法などが研究されているところです。
怪我や病など、痛みの原因が解消されれば、痛みが消えるのは当然ですが、それでも残る難治の痛みもあるのが事実です。
いつか、この手の痛みも寛解できる方法がみつかることを願いましょう!
 医学を含め、科学は日進月歩しています。

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