大学教員は「教育者」ではなく、「研究者」という枠組みになります。そのため、大学の教員になるのに教育学を学んでいる必要はありません。「教えるのが下手だな」と感じる先生が大学に多かったのはそのせいかもしれません。しかし、大学教員はそれぞれに「研究分野」を持っています。地域の方々の困りごとに研究で貢献したいというのが研究者の想いなので、今回は私が行っている研究の一部を紹介します。私が最も時間を費やしている研究分野は高齢者・障がい者への「食事支援」です。「食べたい」という人が最後まで自分の口から食べられるための研究です。最新の機器を用いた研究ではなく、食事姿勢や食事介助方法などが中心になり、その方法で、私が関わった施設では「誤嚥性肺炎」による入院者数を3分の1まで減らすこともできました。食事の目的は「栄養摂取」だけではありません。みなさんも食事を思い浮かべるとき、大切な人たちとの楽しい時間を思い出すはずです。人それぞれに思いの詰まった大切な食事があります。その思いが詰まった食事を諦めなくてもよいように、最期まで大切な人と楽しく食事時間を過ごせるようにする方法を考え、広めることが私の専門分野になります。大学のある岩槻でも色々なコラボができるとうれしく思います。昨年9月に一般の介助者でもわかりやすいようにと食事支援に関する書籍『がんばらなくても誤嚥は減らせる!シンプル食サポート』(医歯薬出版)を執筆しました。もし、食事の支援に困っているなら見ていただけますと幸いです。書籍購入のお問合せは、本町4丁目の水野書店(048・756・0112)まで。【佐藤彰紘】
『がんばらなくても誤嚥は減らせる!シンプル食サポート』(医歯薬出版)著・佐藤彰紘/編集協力・深松幸子2,640円(税込)
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