人との交流が寿命に与える影響は、喫煙や飲酒に匹敵し肥満や運動を上回る―。世界的に注目されたこの研究結果が発表されたのは2010年でした。2018年には、イギリスで孤独担当国務大臣が設置されました。そして、時が経った現在。新型コロナウイルスにより、人とじかに会うことが難しくなってしまいました。2020年、日本でも内閣官房に孤独・孤立対策担当室ができましたが、岩槻のみなさまにとっても大学にとっても他人事ではないと思います。今回の記事は2019年4月に本紙で紹介した講座の続報です。本校による「男性高齢者の健康活動学び体験講座」は、社会的に孤立しやすいと言われている男性高齢者のための3ヶ月の体験プログラムです。女性高齢者は孤立しないというわけではありませんが、男性高齢者の方が高リスクであると多くの研究でいわれております。孤立してからでは遅いので、元気なうちから地域で社会活動をして孤立を予防しようというねらいです。健康につながる社会活動を自己チェックし、どんな社会活動に興味があるか調べ、選択し、実際に行ってみて、講座終了後の計画を立てる内容です。開催は年に1〜2回。本講座にご協力してくださっている方々のおかげで、コロナ禍でも感染対策を徹底した上で開催してきました。2021年8月現在、累計32名の方が本プログラムを修了されました。修了された方からは「この講座を受けていろいろな会に参加するようになりました」「何気ない日常生活を色々な角度から眺めることができ、自分自身の社会・同世代における立ち位置が確認できた」「毎回自分の考えていることを仲間数人とディスカッションが出来て、自由に気軽に意見を言ったり聞けたりするところが大変楽しかった」と、さまざまな声をいただいています。新型コロナウイルスが収束しても、人との交流の重要性は問われ続けると思います。大学としても、できることをしていきたいと思います。【目白大学保健医療学部作業療法学科・野村健太】
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