今回の花はすずらんです。英名は「Lily of the valley」。漢字では「鈴蘭」。開花期4〜5月頃で、花言葉は「再び幸せが訪れる」「純粋」です。花束の添え物としてよく見られる、春の訪れを知らせる代表的な花です。自生するものでは、中部地方より北側の涼しい高原によく生えています。園芸で栽培されているものの多くはヨーロッパ原産です。花の形は名前の由来にもなった鈴に似た形をして、下向きに咲きます。真っ白で小ぶりで、素朴な姿が多くの人に愛されています。キジカクシ科の宿根草で有毒、北海道でも育つほど寒さに強く頑健です。自生の葉を野草と間違えて採取し、口に含み毒が当たったという話は本当に年に何例も起こっていることです。葉だけでなく、花にも根にも含まれてますので、ペットを飼っている方は、ペットが誤ってすずらんを口に含むことがないように気を付けてくださいね。フランスでは5月1日、愛する人に贈る風習があり、これは1500年代にまでさかのぼります。フランスの王様シャルル9世が5月1日に幸福を授けられると言うすずらんの花束を受け取り大変喜びました。それからは5月1日に愛する人に必ず花束を贈る事に決めたのです。この風習が庶民に広がり、今日まで続いていると言われています。日本でもこの日を浸透させる動きがあります。再び幸せが訪れますように。それは何度でもあってほしいもの。生きる限り、愛が続く限り。【さかい】
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