神経細胞が死滅 障害「片麻痺」とは

今回は「片麻痺」を取り上げます。
脳卒中の回復後などに、残る障害です。
現在は脳卒中の治療技術が進歩したので、発症後すぐに対処できれば障害は軽くて済みます。
しかし、独居などで倒れてしばらくしてから発見されたような場合、重篤な障害が残ることがあります。
脳はたくさんの神経細胞の集まった臓器であるため、血管が多く張り巡らされています。
そこに亀裂や詰まりが発生すると、血管内で栄養や酸素を運んでいる神経細胞群が死滅してしまい、片麻痺を引き起こします。
より心臓に近い太い血管で問題が発生するほど、障害は重篤です。
血管の出血やつまりは薬や手術で止めることができますが、死滅してしまった神経細胞を生き返らせることはできません。
なんと、この脳の神経細胞は、みなさんが「おぎゃー」とこの世に生まれてから、死ぬまで同じものを使い続けるしかないのです。
死滅してしまった神経細胞は、皮膚や爪のように再生することはありません。
一方で生きている神経細胞は、枝を伸ばすことはできます。
死滅した細胞が少しで、周りに生きている神経細胞がたくさんあれば、適切な刺激を加える治療をすることで死滅してしまった細胞が担っていた機能を他の細胞が担えるように成長させられます。
適切な刺激が必要であるため、リハビリテーションでは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが、その訓練にあたります。
それでも、なかなか病前のようにすっきりと治ることは多くありません。
見た目としてマヒはなさそうでも、しびれが残ったり、とても冷えやすい(循環障害)と訴える方は多いです。
次回は、片麻痺を持ちながらの生活を説明します。
【愛風・久毛】

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