色の世界 「白」

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年の抱負を決めても、気づいたら何カ月も経っていて、時の速さには置いていかれると感じるばかりです。
今年も幸せの多い良い一年になるといいですね。
さて、今回は、新しい始まりということで白色についてお話しします。

古来より白は純真無垢で潔白を表し、神事に関係ある神聖な色とされていました。
生絹から黄みを消して精錬した光沢のある純白の色にした白練は、神聖さを象徴する色であり、古代では天皇の衣冠束帯の上着である袍の色として用いられていました。
平安時代に貴族の衣装が用いた淡い青緑色の白群は時代が進むにつれて武家や庶民にも広がっていきました。

武士の切腹時の白装束や、喪服の色が当時は『白』だったように、神聖で清らかな『白』は禁忌の色とされていました。
白い衣服が一般的になったのは西洋文化を取り入れた明治以降です。
喪の色も徐々に黒に変わっていきました。

現在でも清潔感や神聖さの象徴する色とされています。
ウェディングドレスがイメージしやすいでしょうか。
新しい始まりの意味もあり、何もなかった事にして仕切りなおす事を『白紙に戻す』という言い方をします。
始まりの意味と同時に終わりの意味を持っており、死者が着る服は白色(白装束)になっています。

普段の行事などで何かと目にすることが多い「白」の意味を知ると、新鮮な気持ちで臨めそうです。

(金色野原)

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