『恋染紅葉』

秋が風のように過ぎていきましたが、秋風が名残惜しく、今回は秋らしい色を紹介します。
恋染紅葉(こいそめもみじ)は、秋の夕焼けに映える紅葉の燃えるような赤色を指す日本の伝統色で、1981年に十日町織物工業協同組合が選定した12ヶ月の誕生色の一つであり、11月の誕生色の和名です。

秋の情景と、恋に頬を染める女性を連想させる情感豊かな名前で、温かみを感じさせる色とされています。
秋の残照(夕焼け)に映える紅葉の鮮やかな赤色であり、恋染という言葉には恋にときめく女性の頬の色や、情熱、温もりなどを感じさせる色として捉えられています。
四季の自然の移ろいや、日本の「秋」を象徴する色の一つです。

諸説ありますが、初めに誕生した色はビッグバンの閃光から考えると青。
人間が名づけた最初の色は熱(太陽や火)の重要性から赤と考えられます。
赤い色は私たちが生きていく上で欠かすことができないものです。
現代だと赤信号、という言い方にあるように、危険を示す色のように思いますが、古くは、赤と言えば太陽の一日の始まりを告げる意味があり、エネルギーを象徴する色でした。
人は前向きな気持ちや、やる気に満ち溢れているとき、元気を補いたいと感じているときなどに赤い色に惹かれる傾向があるそうです。
恋染紅葉色に惹かれた時には、色からのメッセージや色のチカラを味方につけてみてはいかがでしょうか。

【金色野原】

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