久喜市青葉の青葉団地の中に「童謡の小道」という歩道がある。だいぶ前のことだが、月刊誌『太陽』の記事で、童謡「めだかの学校」の歌碑がその地にあることを知って興味を持った。直接、作詞の荒木滋、作曲の中田喜直との関係はなく、作品の舞台でもないことが分かったのだが、訪ねてみると、他にも「赤とんぼ」、「この道」、「どんぐりころころ」、「仲よし小道」、「七つの子」、「靴が鳴る」、「故郷」、合わせて8基もの歌碑が点在していた。詞が刻まれた石碑は、どれも立派であった。ここは関東平野特有の平坦な地で、以前は水田などのある農村風景が広がっていた。そこを造成し団地を造る際、約400メートルの歩道を整備した。そこに水路や池、8基の歌碑を建てたのである。ふるさとのイメージと情操的な「やすらぎ」に主点を置いた、と説明板にあった。歩道沿いには青葉小学校があり、門の前に「めだかの学校」、グラウンド近くに「故郷」の歌碑が建っている。(第72回)
親しみある歌詞が並ぶ久喜市「童謡の小道」プラス岩槻城址公園のメダカと詩碑
公園の西側のグラウンド奥の谷地(やち)に湧いた水は小川になって流れている。そこにメダカを見ることもあった。人形塚に隣接して、詩人槇皓志(まきこうし)の「人形のまち」詩碑が建つ。槇晧志は、童話や童謡の詞も書いた。茎の青葉小の校歌の詞を書いたことを知ったのは「童謡の小道」を訪ねて、しばらくしてからのことだった。岩槻の城北中の校歌の詞も書いている。城址公園の自然と歴史、そして情緒豊かな詩を生かしたいものである。(第48回)
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