訪問介護は、ご自宅での生活を支えていく仕事です。
同じ片麻痺になった人であっても、家でどのように生活したいかは全く異なります。
病前より自炊はせず、コンビニ弁当や外食で食事をしていた人は、調理をしてほしいとはおっしゃいません。
一方で主婦として家族の食事を作るという役目を担っていた方の中には、家族分の調理をするという役割を遂行したいとおっしゃる方も(病気になったのを機に引退すると決める方も)いらっしゃいます。
介護保険を利用する場合、自分がどのような生活を送りたいのか、どの部分を手伝ってもらいたいのかを、ケアマネージャーに伝えて、それを実現するようなケアプランを作ってもらい、それにそって、ヘルパーなどの支援を使っていくことになります。
ここで、皆様に知っていただきたいのは、介護保険は、自立支援だということです。
カリスマ家政婦のように、家事の専門家が、安い値段で使える..というものではない。
民間の家政婦を雇う値段の1~3割で使えてしまったら、やれることまで頼む人が増えてしまうことでしょう。
やれたことが、介護保険を利用したがために、できなくなってしまうのでは、国が税金を使って支える意味がありません。
ヘルパーは、介護の勉強をして業務につきます。
けれども利用者様とは違う人間です。
特に自宅という固有の空間の中で行われることは、全てその人の仕様。
他人に自分の思う通りの支援を行ってもらうためには、利用する人の、伝える努力が必要となります。
皆様は掃除に際し、何を使いますか?
ぞうきんを使う人、使わない人、掃除機を使う人、箒を好む人、道具一つとっても様々なのです。
普通に、当たり前に、常識的な範囲で、掃除をしてというあいまいな説明では、ヘルパーが困ってしまうのです。
皆様の生活を思い返してみてください。
あきらめずにやりたいことは何ですか?
【愛風・久毛】
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