200本あった柿の木は全滅。道具も流され、車も流され、家もやられた。財布と携帯だけ持って逃げてきた。美味しい柿だったのに。みんなに喜んでもらえる柿だったのに―。今年、平成29年7月の九州北部豪雨。1時間に129ミリという雨量により、大規模な土砂災害が起きた福岡県朝倉市は果物の宝庫でした。被災された農家のみなさんは、家や車だけでなく、食べていくための畑も土砂と流木で埋もれ、一瞬にしてすべてを失ってしまいました。なんとか命をつないで逃れてきた避難所で、今度は真夏の猛暑が待っていました。最高気温が35度にも達したエアコンのない体育館では、じっと寝ているだけでも熱中症が発生。また、断水により設置された仮設トイレは、暑さのためにものすごい臭いを放ち、女性はトイレを控えるために水分をあまりとらない傾向がありました。さらに、洗濯もできないため、避難者は着の身着のまま状態。特に女性からは「下着の替えがほしい」という要望がありました。しかし、仮に洗濯ができても、女性の下着を干す場所がありませんでした。プライバシー確保のため、避難所ではダンボールのついたてなどが作られますが、今回は扇風機の風の通りをよくするため設置されず、全員が丸見えの状態。特に女性には、つらい避難生活となりました。さいたま市の避難所となる学校の体育館で、エアコンなどが設置されているところは限られています。この秋に実施される避難訓練には必ず参加し、自分の目で自分が避難する施設を確認しましょう!【さいたま市防災アドバイザー・加倉誠】
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