伝統行事をテーマにした「重陽の節句イベント」が、2020年10月23日から11月8日まで岩槻駅東口と岩槻人形博物館の周辺を中心とした地域で行われた。コロナ禍の影響で例年のように大がかりな集客イベントは行われなかったが、観光客向けに展示や制作体験、食などの「まちなかを歩く」を楽しむ企画が実施された。
さて、当日の様子をまち歩き風にレポートしていこう。岩槻駅東口には「からくり人形時計」(※1)出迎えがあり、特設会場のうち、東玉人形の博物館では館内を吊るし飾りが(※2)つけられて和の雰囲気をかもし出している。また、11月3日(日)には店舗では「ひな・みやび書画展」(主催・筆文字文化振興会)による書道パフォーマンスが川越女子高書道部の出演で行われた。(※3)鈴木酒造酒蔵資料館の展示(※4)は、資料館の展示を活かしたひな人形やつるし飾りなど多彩であり圧倒的なボリュームで見応えがある。特設会場の一つである久伊豆神社(※5)では、お宮参りが行われており着飾った家族連れで境内が賑わいを見せるなかで、天候に恵まれ明るい光の入る展示場では、古今雛を中心としたひな人形中心の展示がされていた。岩槻人形博物館では、特別展の開催期間中で「こどものかたち」をテーマに創作人形を観ることができる。なかでも重陽の節句の健康・不老長寿に深い関係がある「菊」の効能を示す伝説を題材とした「菊慈童」(野口光彦作)が展示(※6)されている。制作体験は11月3日ににぎわい交流館いわつきの屋外スペースで「ミニ菊人形づくり」(※7)が行われ、家族連れを中心に楽しむ姿がみられた。福祉団体やヨーロッパ野菜の生産者による販売(※8)も行われて賑わっていた。屋内多目的室を利用した岩槻人形や五節句を題材にしたビデオの放映やぬり絵や折り紙のお楽しみスペース(※9)が設けられていた。ここで紹介しきれないことも多数あるが、このように期間中に現状に配慮したイベントが数多く行われ、人出も得られたことから、以降につながる事例となったといえる。
まち歩きフォト
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