前号,前々号で、論田飛行場の隠蔽格納庫についての記事を書かせていただきました。すると、読者様より、周囲の戦争遺構に関する情報が二件寄せられまして、それぞれ了解を得て記事にさせていただきました。
一件目は、花野井均様より、少し前に行われた同氏の講演会の貴重な資料をいただきました。それによりますと、論田飛行場跡には、何と当時の兵舎がまだ現存しているとのことでした。これは今までの現地を通り過ぎた際もまったく気付きませんでしたし、これまで自分が見た情報では載っていなかったため、衝撃的でした。このたび現地で実物を見てまいりましたが、情報がなければ絶対に分からなかったと思われます。じつに貴重な情報をいただきました。
二件目は、匿名希望ということで、大和田駅周りに、戦時中は空襲から電車の車両を守るため、電車車両をここに引き込んで隠したらしいので、ぜひ記事に書いてほしいとの事でした。それを受けまして、論田飛行場のときのように、国土地理院の空中写真を調べますと、大和田駅の北側に複数の線が伸びているのが見つかりました。いただいた情報によりますと、先の隠蔽格納庫のように、こちらは赤松の木々で同じ様に車両を隠したと伝わるそうです。こちらも現地を調査しましたが、完全に住宅地となっており、かつ引き込み線の形状はなかなか複雑で、現地で照らし合わせても一部が現在の道と重なるかどうか程度で判然としませんでした。ただおそらく、駅からすぐの所に立てかかる年季の入った柵と、空き地となっているスペースは、その痕跡かもしれないと思いました。
貴重な情報をありがとうございました。【本格格闘甲冑集団-式-・長永】
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