今回紹介しますのは、柏崎の第六天山です。
柏崎小学校様の敷地より道を挟んですぐのところにこの第六天山はあります。
ただ、現在この場所をそのまま素で見ても、『第六天山』という看板があるだけの土壇でしかなく、おそらく多くの人がスルーしがちの場所と思われます。
しかし、ここは意外な人物の伝説がある場所だったりします。
城下町岩槻歴史散策実行委員会語り部会様の岩槻散策マップ5『柏崎地区』によりますと、「伝説では、国定忠治が上州田部井村(現群馬県伊勢崎市)の名主宅で捕らえられ、明日は江戸という所で、柏崎村の名主太吉宅に泊まることになりました。かねてから忠治に恩を受けていた横根の新蔵は、ここ第六天山から柏崎小学校付近にあった三島山伝いに名主宅に近づき、忠治を逃がそうとしましたが、見つかってしまい目的を果たせなかったといわれています」とのことです。
国定忠治は侠客として知られていますが、自分が何かと縁がある群馬県においてはこと人気の人物です。
以前、群馬東吾妻にて地域活性PR動画撮影の話を受けた際、撮影地の候補として大戸関所跡とセットで国定忠治処刑場跡・忠治地蔵を案内されました。
『赤城の山も今宵限り』の名台詞は非常に印象的ですね。
上毛かるた内の『義理人情』の部分に、当時GHQ統治下で名前を出せずとも込められたとされる義侠・国定忠治。
その忠治を助けようとした伝説が群馬でなく埼玉岩槻にあるというのがおもしろいポイントと思います。
何も知らずに見てもただの土壇ですが、これらの話をセットで見ていただきますと、面白いものに変わるのではないかと思われます。
【いわつき武者の倉‐長永】
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