日本の人形はドールとちがい三つの意味を持っています。一つ目は平安時代にさかんに行われた宮中での行事。二つ目は「ひいなあそび」に使われたもの。そして三つ目は、美術品として床の間や応接間に飾られたもの。つまり、宗教・玩具・芸術品といった要素を持っています。この人形が城下町であり宿場町であった岩槻のまちかどのいたるところに飾られているのですから、アマチュアカメラマンの方々はその魅力に惹かれて、難しいことは抜きにして「美しい」「可愛い」「楽しい」と素朴な感情のままに、構図、光線、被写体の表情や状況にそれぞれ工夫を凝らしてシャッターを切ったことかと思います。最近はプライバシー保護のため正面からの人物撮影は難しくなりましたが、撮影したすぐあとにその方へご了解を得ることが大切です。ちょっと油断すると混雑にまぎれて見失いせっかくの作品が応募できなくなります。今年は応募作品も数多く楽しい雰囲気を伝えてくれましたので、大きく分けて「岩槻愛宕神社大ひな段飾り」「老舗を中心としたまちの風景」「イベント」の中から選考しました。区長賞には「おひなさまー可愛い」という大ひな段飾りを撮った写真が選ばれ、商工会議所賞に「老舗人形店」、実行委員長賞には「さわっちゃーダメヨ」が選ばれました。その他の入選作品とも岩槻区役所コミュニティ課の前に展示され、なかには何度も友人や知人の方をお連れになり、観賞された曲、思い出に残る光景も多かった作品展でした。
雛めぐり写真コンテスト審査委員長・岩上睦郎さんの総評
期間中の天候に恵まれあせいもあって100点近い作品の応募があり、入賞作品選びには苦労いたしました。クレセントモールでの各種イベントを撮ったものが多く、新しいイベントである愛宕神社の石段に飾られた雛人形を撮ったものも多数ありましたが、それらの中から雛めぐり風景の雰囲気を上手くとらえた作品が上位に入賞いたしました。市外からの応募も多く、雛めぐりの行事を楽しんでいらっしゃる方々が多いのを感じられました。
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