小さい頃から音楽に親しみ、音響などの仕事や「さいたまトリエンナーレ2016」などのアートプロジェクトをきっかけに色々な音楽と出会ってきた筆者が、そこでの発見を綴ります。
春といえば新生活が始まる人も多い。入学式もその一つ。桜が舞ってドキドキの新入生が学校の門をくぐる季節だ。さいたま市内にあるスポーツの強豪S高校に入学したのだが、この学校でいう春といえば毎年熾烈を極める名物新入部員勧誘戦争が幕を開ける時期でもあった。入学式当日からそれは始まる。新入部員が通る道の両端に部活の紹介プラカードを持った2〜3年生が列をなしていた。それをおもしろがっていた私だったが、それはまだ序の口だった。新入生向けオリエンテーション。ほぼ半日使って各部活の部員たちが自分たちの活動や実績を大きな体育館で新入部員にプレゼンをする。半日使わないと紹介しきれない数の部活に対して1施設完備されているという恵まれた環境、それ故にどこの部活も全国大会常連。地区大会銀賞で大喜びしていた私にはまるで別世界のようだったし、延々と続く部活動紹介にだんだんくたびれてきた部分もあった。そんな私だったが、連れていかれた部室に置かれたたくさんのお菓子と何台も所有するトランシーバーを駆使し練りに練られた勧誘作戦にまんまとつかまり、見事に合唱部へ入部することとなる。このころはこの部活に入部したことをきっかけに自分が全国大会の舞台に立つとは、ましてその後国際コンクールや様々なプロの人たちと共演し、音楽が自分の人生を広げていくものになるとは思ってもみなかった。人生のきっかけはどこに転がっているのか本当にわからないものだと思う。〜次号へ続く〜【うえぽん】
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岩槻郷土資料館だより㉓ 「上棟式 矢」
あなたの心に届けたい言葉 ~愛とは 尊きもの~
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