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- 順天大病院建設断念の予定地が県庁移転先として浮上
1月20日の県庁舎再整備をめぐる県の専門家会議があった。
現在の浦和区にある県庁舎は新旧の建物が混在しており、古い物は70年以上も経って老朽化が進んでいて新庁舎建設は待ったなしの状況である。
今回の会議で示された5候補地の中に、11月に順天堂大学が病院建設断念を発表した緑区と岩槻区に跨る建設予定地が入っていた。
建替えの候補地として挙げられた5ヶ所は以下の通りである。
1、現在の場所に立替え(さいたま市:浦和区)
2、順天堂大が断念した新病院開設予定地(さいたま市:緑区・岩槻区)
3、旧県立児玉高校跡地(本庄市)
4、国立女性教育会館(嵐山町)
5、県立皆野高校(皆野町)となっている。
大野知事の1月21日の定例会では、「位置について今年度中に一定の方向性を示したい」と述べており、26年度までに具体的な基本構想・計画を策定する方針と、報道されている。
埼玉県が昨年7月に県民向けインターネットアンケートを実施して「現在地での建替えと移転でどちらが良いか」との調査結果は、移転が42.9%、建替えが34.9%、どちらでも良いが19.4%だった。
また、県職員約8千人の居住状況についても調査しているが、さいたま市在住が約3割を占めていたとの事である。
この様な報道から、失望していた地下鉄延伸実現に多少なりとも望みが残されているようである。大野元裕知事の今年度中の方向性の発表に期待したい。
明治新政権発足時には岩槻区本町の芳林寺境内に県庁があったとか。
色々な経緯があって浦和区の現在の場所の庁舎は明治2(1869)年に設置された浦和県の県庁舎がルーツ。
同4年に浦和県と岩槻県などと合併し埼玉県となった後もそのまま使われたようだ。昭和23年に火事で旧庁舎が消失。
一時は仮庁舎などで執務にあたっていたが、26~30年に現在の本庁舎が4期にわけて建設された。
今後の県庁移転で岩槻に一部でも繋がることがあれば歴史の面白さも感じられる。
【編集部・奥山】
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