先回、高齢期に多い難聴について書きました。その続きを用意していたのですが、それは次回に延期させていただき、今回は、飛び込みで頚髄損傷当事者の講演会についてご紹介します。

 当NPO法人愛風の定期総会を5/18に実施するのですが、その際に頚髄損傷当事者の露崎耕平さんを講師にお招きします。誰もが怪我を負うリスクはあります。障害への理解を深めることは、もしもの時のショックを和らげるかもしれません。障害を持って生きるということの実話をお聞きになりたい方は、ぜひお越しください。

彼は現在、三人の娘さんと奥さんを養うパパです。17歳で首の骨を折る怪我をして以来、頚髄損傷からの四肢麻痺にて車椅子生活をしています。頚椎は首の骨のことで頚髄はその中を通る神経の束のことです。彼は首の骨を折り、頚髄の7番を完全損傷しました。完全と不全は大きな違いです。不全ですと、麻痺はあっても動きます。完全損傷になると感覚も運動もその神経の先が支配していたところは全く機能しません。彼の教えてくれた実話ですが、焼き肉店で注文し、出されるのを待っていたところ、ジュージューと何か焼ける音がする、お肉も来ていないのに、何?と思ったら、自分の肘が焼けていた、ということがあったそうです。感覚が無い、熱い、痛い、も分からないとはこういう危険があるということです。

健常な私たちでは気づくことができない、障害を持っていることの実際の不自由さ、それをどのように工夫して、納税者として仕事をし、父親として子育てをし、夫として妻を支えているのか、そんな話をしてもらう予定です。私は、彼ともう二十年の友達ですが、人柄として前向きで、かなり過酷な状況でも、暗く落ち込むではなく、解決策を見出していく力があります。私はいつも元気をわけてもらっています。素敵な人です。露崎さん本人ともお話ができます。お待ちしています。【愛風・久毛】

日時:5月18日(金) 13:30~15:00 (13:00開場受付)

会場:市民会館いわつき4階集会室(定員60)

参加費:無料、どなたでも参加可能、

問合せ先:電話 048-756-8640 / FAX 756-8644(NPO愛風)

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