見沼区中川には中山神社がある。緑区との境目に近く、第2産業道路の信号から東へ少し入ったところだ。お社は静かで、第2産業道路の車の往来を忘れさせてくれる。ここは見沼区の台地の南端で、南側の緑区側は見沼田んぼの低地が広がる。中山神社は、かつて中氷川神社と呼ばれた古社で中川の鎮守。大宮区高鼻町の氷川神社が男体宮を祀り、緑区宮本の氷川女体神社が女体宮を祀る。中氷川神社が簸(ひ)王子宮を祀り、両神社の中間に位置したところから「中氷川」の名がつけられたという説のあることが境内の説明板にあった。地図を開いて確認すると、三社がほぼ直線上にあることが分かった。また三社とも見沼田んぼ(かつての見沼)近くに位置する。それぞれに歴史はあるが、つながりで捉える見方もあるようだ。(第70回)
風信人の旅『さいたま 氷川神社三社』プラス氷川女体神社の御船祭
高台に建つ氷川女体神社の前に広がるのは見沼田んぼだ。干拓前の沼だった頃、当時は船に神輿を乗せて沖に出て祭祀を行ったという。見沼の竜神に感謝する祭だった。その場所が緑区の下山口新田の四本竹というところ。神社から南東へ約2キロのところだ。4本の竹を四方に立て、しめ縄を張り祭祀の場としたことから「四本竹」の名がついた。下山口新田の民家園の庭に説明版がある。干拓後は、神社のすぐ前に池を掘り、その中に直径30メートルの円形の島を造り祭祀の場とした。見学ができる。(第46回)
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