黒沼公園と内牧サイクリングロード 佐藤 里枝
春日部市の内牧公園の駐車場付近から、田んぼに沿って続く内牧サイクリングロードを西に向かって歩いた。500メートルほど進むと「黒沼公園」の案内板があった。 黒沼はかつて岩槻の北部、鹿室村から小溝村や内牧村(春日部市)にかけての大きな沼であった。明治の記録では東西20町(約2.2㎞)南北約3町(約836m)の帯状の形状となっていたという。その後干拓されて水田になった。彼岸花や色づいてきた稲穂の続く道は秋風が心地よい。田の南側に続く住宅街は岩槻区だ。田は西側の白岡市までずっと続いているようである。“水と緑のふれあいロード„と名付けられたサイクリングロードは黒沼田んぼ1周4.4㎞の道のりだ。「黒沼公園」は、春日部市が管理している公園で、菖蒲やジニア、蓮など季節の花を楽しめるようになっている。特に蓮池には6月から8月にかけて1400本もの花が咲き、多くの人が訪れるそうだ。また、7月には公園のハウスで飼育されている蛍の鑑賞会も開かれているという。ここでの今年の花の季節は終わってしまったが、田んぼの中の道を通って行ける岩槻区鹿室地区ではこれからの季節コスモス畑が楽しめるという。「ここの朝夕は、中高年の人の散策コースですよ。私も中高年ですが…」ジョギングの足を止めて辺りを色々説明してくれた男性が「蓮池にはバンがいます。ひなを生むのですが、カラスにねらわれて、1羽くらいしか残りません。間もなくカモもやってきます。」と言った。夕方になり、道のあちこちに散歩の人影が見えた。(第6回)
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