4月に就任 小柳昌彦新区長に聞く

前任者の小島義則氏にインタビューしたのが昨年の5月でした。改めて新区長の小柳さんにお話を伺いました。【編集部・奥山】

Q:岩槻とのつながり、行政職の経歴について伺います。

小柳区長:岩槻生まれの岩槻育ちで、岩槻市役所入庁であることもあり、愛着はとてもあります。
昭和63年に入庁し、公園緑地課に配属され、同年11月にオープンした岩槻文化公園多目的体育館の立ち上げから関わりました。
開館後も体育館の管理運営の他、学生時代にスポーツを専攻していた事もあり、自らも指導者としてスポーツ教室を企画しました。
今までの職歴は、固定資産税や徴税業務を長く経験し、税務は通算で23年になります。税は、社会保障や福祉、道路などの社会資本整備、防災、教育といった公共サービスを運営するための貴重な財源です。
互いに支えあって社会が成り立っており、皆さんにはこれからも税に対しご理解をいただきたいと思います。

合併後はスポーツ振興課にも在席しました。私は小さい頃から現在に至るまで野球や陸上、スキーなどの競技やトレーニングを続けてきたこともあって、当時は国内外のアスリートと出会える楽しみも持ちながら仕事をしていた思い出があります。

令和5年度は危機管理部長、令和6年度は危機管理監を務めました。
集中豪雨や能登半島地震での被災地支援、南海トラフ地震臨時情報への対応等、各種危機事案がありました。
さいたま市に起こる危機事案に関する情報を24時間把握し、迅速に危機への対応を図るため、市役所本庁舎の最寄りで2年間単身赴任をしていました。

Q:さいたま市10区の中での岩槻区について

小柳区長:城下町としての歴史は10区の中で唯一のものです。
また、令和6年度市民意識調査では「さいたま市について知っているもの」として、市全体の中で「岩槻の人形」が「大宮の盆栽」や「浦和のうなぎ」を抑えて一番になっています。他にも神社仏閣や自然など、とても特色があります。
これらの地域資源を区民の皆さんとともに最大限生かしていきたいと思っています。
また、岩槻駅周辺地区は市の副都心として位置づけられています。
歴史と文化により賑わいの創出を図ってまいります。

 Q限られた任期と権限の中で取り組みたい事について

小柳区長:令和7年度は、岩槻区誕生20周年を迎える節目の年です。城下町、人形のまちといった岩槻の魅力をより積極的に発信し、交流人口の増加を図りつつ、更なるにぎわいを創出していきます。
城下町岩槻鷹狩り行列など恒例のイベントを継続しつつ、新たに岩槻駅東西自由にデジタルサイネージを設置して情報発信したり、区内の店舗等と連携し、区魅力発信等協力店の募集などを行い、インバウンドやおもてなしにも配慮できればと考えています。
また、都心、浦和美園と岩槻駅をつなぐ念願の地下鉄7号線延伸も実現に向けて拍車がかかっています。
事業実施要請に向けた協議や基金の積み増し、中間駅周辺のまちづくりの推進などを都市戦略本部が進めていく予定です。
加えて、産業集積拠点の検討など、地域としての発展も期待されます。
区としても岩槻のにぎわい創出に区民の皆さんと尽力することで交流人口を創出し延伸に寄与していきます。
区では、区民生活に直結する福祉や道路の緊急整備などの業務が多くあり、これらにもしっかり対応していきます。
また、本庁や関係部署と連携して総合的によい区となるよう進めていきたいと考えています。

昨年まで危機管理の業務に携わっていたこともあり、防災、防犯の備えも重要と考えています。
岩槻区は地域での防災訓練や防犯の啓発も盛んな区ですので、引き続き、日ごろの備えの充実が図れるよう努めていく考えです。
さらに、岩槻区は10区の中で、高齢化率の高い区ですが、自治会やスポーツのクラブ、サークルなど地域活動に参加している方も多くいます。
子どもからお年寄りまで、健康で元気に楽しめる環境を区としても支えていきたいと考えています。

Q:人生訓や心がけていること。

小柳区長:仕事でもプライベートでも、コミュニケーションを大切にして、協力し合い、支え合える人間関係を築くことを意識しています。私一人の力は限られています。

区の職員とチームとして総合的に区民サービスの向上を図ります。
職員一人一人が業務の目的をしっかり認識した上で、区民目線に立って執行することが区民満足度につながると思っています。
職員相互のコミュニケーションが大切であり、私も含め職員へ基本となる挨拶の慣行を心がけています。

Q:岩槻区民に伝えたい事

小柳区長:区民の皆さんには、ぜひ、愛着を持っていただき、住んでよかったと思ってもらいたいです。
岩槻区は、地域資源が豊富ですし、市民活動も盛んです。
賑わい創出、安心・安全のまちづくり、子どもからお年寄りが生き生きと暮らせるような健康で元気なまちの創出、地下7延伸などを実現することにより、伸びしろはたくさんあると思っています。
区をもっとより良いまちにするためには、区民の皆さんのご協力とご支援が欠かせません。
これからも一緒に岩槻区を盛り上げていきましょう。

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