スノードロップの語源は、ギリシア語で、「乳のように白い花」「雪の中や近くに成長する」を表しており、英名では「スノードロップ(雪のしずく)」、和名では「待雪草(マツユキソウ)」と呼ばれます。春を告げる花として知られ、日射しに春の兆しを感じ、一つの茎に一つ白い花を咲かせ、夜になると閉じ、日中に吸収した温かい空気を溜め込みます。カトリックの教会では、2月2日のマリアの清めの祝日にスノードロップを祭壇に飾るため、庭でスノードロップが育てられたといいます。また、スノードロップには各国で様々な言い伝えがあります。花言葉の「希望」「慰め」は聖書から。禁断の果実を食べてエデンの園を追われたアダムとイヴでしたが、天使は雪をスノードロップに変え「もうすぐ春がくるから絶望してはいけませんよ」と二人を慰めたといいます。イギリスの農村地方の言い伝えでは「恋人の死を知った乙女がスノードロップを摘んで彼の傷の上に置くと、彼の肉体は雪のしずく(スノードロップ)になった」といわれています。スノードロップは死を象徴する花であり、家に持ち込むと不幸が起こるとされています。さらに、ドイツでは、「自分に色がない雪は、色を分けてくれるよう花々に頼むが断られてしまう。それに応じたのがスノードロップであった」といわれます。スコットランドでも「スノードロップの花を正月前に見つけると翌年は幸運に恵まれる」と言い伝えられています。春までもう少しの辛抱ですね。希望を捨てない物語が、どうかあなたのそばにありますように。
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