2020年2月28日(金)〜3月1日(土)にかけて、岩槻駅東口コミュニケセンターで「リノベーションスクール岩槻」が開催された。テーマにあった「リノベーションまちづくり」は、企業活動で活かされていない遊休不動産を利用して、周辺地域全体の価値を向上させようとする取り組み。今回は、最終日に遊休不動産のオーナーへ実際に事業提案をして、事業化を目指そうとする実践的なプログラムになっていた。当日は、ユニットと呼ばれる8名程度の2チームに分かれたが、私はユニットAの一員として参加した。市内の化粧品店を対象となる物件として、初日は実際に街中を巡り「何を活かせば、新しい価値観を生み出せるのか」をメンバーと一緒に検討した。そこで、私たちは岩槻について新たな「変化の兆し」を二つ発見した。一つは、岩槻駅西口に大きなマンションが建設されて新住民が増えている点。もう一つは、人形以外のガラス細工や陶器、木工などさまざまなモノづくりメーカーがたくさん存在していた点だ。これらをたよりに、私たちは「使い手と作り手が交われる環境」の創出をめざし、化粧品店ではなく「食事のできる日用品店」を提案した。店舗の2階にはシェアハウスの機能を持たせてモノづくりと学生をつなげ、加えて、商店街に学生が住むことで街に活気をもたらし新たな人材が関わるきっかけを作るのもねらいにあった。なお、一方のユニットBは食肉店を対象として、カフェを中心にあえて「余白の空間」を生むことで街の人びとがイベント開催しやすくなる場所づくりを提案していた。
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このような新しい取り組みを目指す一方で、私は、岩槻に残るこれまでの歴史も忘れてはいけないと感じている。過去の岩槻があって、今の街がある。先人が作り上げた岩槻への思いや地域資源を活かすことで、初めて未来へとつなげられると信じている。今後は、オーナーに提案した今回の事業案を実践するフェーズに入ると思うが、地域のみなさんと一緒になって作り上げていきたい。そして、至らない点については、地元にいる先輩方の協力もあおぎながら精進していければと願う。【さいたま市若者会議 代表・尾舘祐平】
今回の詳しい内容は、YouTubeで「リノベーションスクール 岩槻」と検索して動画をご覧ください。
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