小さい頃から音楽に親しみ、音響などの仕事やさいたまトリエンナーレ2016などのアートプロジェクトを機に色々な音楽に出会った私が、音楽との繋がりを綴ります。
子供が習いごとをするのは、だいたいが親のきっかけで始まります。かくいう私もそうでした。最初のきっかけは3歳の頃、母に連れられてミュージカルを観劇したときでした。母は「絶対に飽きるだろう」と思っていたそうですが、私が大人しく最後まで見てるからびっくりしたそうです。今でもそのミュージカルについて、覚えています。初めは「アイスクリーム応援団」。その次の年は「真夏の夜のシンデレラ」でした。そのあとに入団した合唱団で、初めてオペラの舞台に立ちます。プッチーニの「ラ・ボエーム」。19世紀パリを舞台に、詩人ロドルフォとお針子ミミが純愛するお話ですが、この第2幕の町のシーンで、町の住人として子供がたくさん出てきます。私はその一人でした。ミュージカルが好きな私は練習から張り切っていてソロも取りたくて頑張っていたのです。でも、当時中学1年生の私だと子供には大きすぎて、小学4年生の子が選ばれたことにものすごくショックを受けました。でも、そのショックを忘れるぐらい舞台の練習が楽しかったし、本番がめちゃくちゃ楽しかったのを今でも覚えています。それ以降は、コンサートやコンクールでしか舞台に立ったことがないのですが、いつかまたオペラやミュージカルに関わってみたいな。時々、そんなことを思いながら過ごす毎日です。【うえぽん】
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