ジャズと教育「新しい形で」

コロナ禍で今まで当たり前だと思っていたいとがとても大切だと分かったことがいくつもありました。
その一つが「共感」です。
ゴリラ研究の第一人者である山極寿一氏は「音楽」を例に出し「このように『共感』ができるのは人間だけ」とおっしゃっていました。
この状況で大変な思いをされているミュージシャンの方々はオンライン配信等で発信しています。
我々はミュージシャンの皆さんと場を共有することはできませんが同じ時間を共に過ごすことはできます。
この方法であれば遠方に住んでいても参加できますし、声援を送るのが苦手な人もチャットで自分の思いを直接伝えることができます。
正に音楽の「新たな形」となるのではないでしょうか。
そこにあるのはミュージシャンと聴衆の「共感」です。
教育も同じく共感が大切です。休校が続き学校行事を削る学校が多くなっているとの報道がありましたが学校行事こそ「共感」を生む大切な場なのです。
皆で精一杯力を出し切る運動会。夜遅くまで友と語り合う修学旅行。
学級一丸となってハーモニーを奏でる合唱祭など学校生活を彩り、みんなで力を合わせてつくりあげるのが学校行事なのです。
これらは学校ならではの学びです。
私が校長をしていた学校で六年生が私の誕生日を全校で祝ってくれたことがありました。
それも三学期の始業式後にサプライズで。
二学期中に企画し、六年生が全学級を回って呼びかけの練習までしてくれていたのです。
六年生の発案に先生方、そして子供たちが共感の中でつくってくれた誕生会。
忘れることはできません。
このようにお互いが笑顔になることのできる「共感」。
新しい形で始めていきたいですね。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

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