ジャズと教育【朱に交わったら赤くなりましょう】

先日、昨年度から小学校教員となった卒業生が大学に来て、学校の様子を色々と話してくれました。
このような状況下でありながら子供たちが楽しく学校に来られるよう奮闘している先生方にエールを送ります。
六月ぐらいになると四月に出会った新しい友達が互いに馴染んで学級のカラーが出てきます。
その中で子供たちは力を発揮し始めます。
漢字テストで高得点を目指す子、係活動に熱意を持つ子とそれぞれですが、共通するのは「〇年〇組」というクラスです。
同じクラスの友達に触発されて勉強に意欲を燃やしたり、様々な活動に夢中になったりすることはよくあることです。
小学校では特に学級という集団が一人一人の行動に影響を与えます。
中学校、高校では部活でも同じことがいえるでしょう。
演奏する人が同じでもメンバーが違えばその音楽は大きく変わってきます。
バンドはそれぞれ追求する音楽の方向性やカラーが違うので、演奏者の個性はそのバンドの中で「化学反応」を起こし、これまでにない魅力的なサウンドを聴かせてくれます。
ですからジャズの世界ではバンドメンバー以外の人をゲストとして招いたり、これまで一緒に活動したことのない人とその場限りの音楽を創る「セッション」をしたりということが頻繁に行われるのです。
学級でもバンドでも意欲をもって取り組んだり、新たなことに挑戦できたりすることができる集団でなければ個人の力量を伸ばすことはできません。
私たちは家族、友人、趣味、仕事等、様々な集団の中で生きています。
ここぞと思う集団に出会った時には思いきり交わり、その色に染まりながら自分の個性を伸ばしていくのもいいですね。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

筆者が30年前に担任した子供たち

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