まるで魔法みたいに突然に空から雪が降ってきた1月の月曜日。もう日も暮れようかという頃、思いきって家の外へ飛び出しました。いつも目にしている景色が、まっ白に変わっていました。無邪気な子どもみたいに、非日常のスイッチが入り、行きつけのカフェまで…。「今日は、静かでしたか? 大雪だから」「そうだと思ってたんだけどね、次から次にお客様が来て、満席だったの。今日は、ランチも売り切れだよ」ホットレモネードを飲みながら、窓の外の白い世界を見ていたら何年か前の大雪の日、家族と2人で岩槻駅の病院まで、雪の道をさくっさくっと歩いた記憶が蘇ってきました。こんなにもささいな家族の行き違いすら、自分たちではどうすることもできないのだと、私は自信を失っていました。カウンセラーの先生は、それすら笑顔で受けとめて、真摯に、私たち2人の話に耳を傾けてくれました。あの日の想いは、今ここに繋がっています。道に立つ街灯のあかりに照らされて、雪の結晶がきらきらと輝いています。私の手のひらに落ちた雪はそっと溶けていきました。2月、岩槻の街のあちらこちらに梅の花が咲きはじめました。人形のまち岩槻は雛めぐりの季節です。私も、平成30年2月25日に行われたわくわく子どもフェスタに、音楽で参加させていただきました。時折、冷たい風がビルの間を吹き抜ける、曇り空の1日でした。私たちがいただいたスペースは、ほぼマルエツの前、駅前ロータリーの一画…。ありがたい。こんな夢のようなこと、あるんだろうかと、今も信じ難い思いです。三線とジャンべ、レインスティックやハンドパンの、個性豊かな楽器の音色に、愛と解放の力に満ちた沖縄の島唄と、たくさんの皆様が、立ち寄って耳を傾けてくださいました。誰かの心の平和を見守り、祈りながら、日々を生きる人。笑顔と、夢と、優しさをくださったみなさまに感謝します。
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