新学期になり、さいたま市の公立小・中学校では、新型コロナウイルス感染防止対策として対面とオンライン授業を組み合わせた「ハイブリット授業」が始まった。昨年から私が通う大学でもオンライン授業が主軸となり、対面授業はほとんど行われていない。公立小・中学校でもオンライン授業を導入するニュースを見て感じたことを、述べていきたい。まず、初めにオンライン授業のメリットについて、これは感染リスクを大幅に下げることができる点である。それ以外にも、オンデマンド型授業の場合には、時間や場所を問わず授業の内容を確認することができ、見落とした部分は巻き戻して再生することができる。ただ今回の「ハイブリット授業」では、リアルタイムでの出席となるため時間は限定される。一方、デメリットとしては、画面上での参加となるため、受動的になる時間が増え、授業に参加しているという意識が希薄になることである。さらに、画面を長時間見続けることで目や体、精神的な疲労感が出てくることがある。事実、「オンライン疲れ」という言葉を最近よく耳にすることもあり、働く社会人ですらオンラインに対して何らかのストレスを感じている。これには私も同意できる点が多い。さらに、同時に複数名でのコミュニケーションが難しいこともオンラインの特性である。こうした様々な影響があるなかでオンラインの活用をおこなうことは、小・中学生にとって有益なのか、十分に人間関係を育む機会を提供できているのだろうか私は疑問に思う。また、教員や学校側の負担が大きくなりすぎていないのか心配である。私自身、オンラインで何か主催する際には、参加者が置き去りにならないように対面よりも工夫をしている。これが意外と大変な準備になっている。このように授業を受ける生徒側ももちろんだが、指導する学校側やサポートする家庭もかなりの負担である。そうしたことから、どこまで「ハイブリット授業」に耐えられるのか、今の状況を継続できるのか、難しい課題に直面していると感じた。【尾舘祐平】
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