ジャズと教育【酒とジャズは人生の無駄?】

「酒を飲むのは時間の無駄。飲まぬは人生の無駄。」
これはある酒場の看板に書かれていた言葉ですが言いえて妙です。
ジャズのみならず芸術は空気や水のように無いと生きていられないものではありません。
興味のない人から見れば酒もジャズも時間の無駄に見えるでしょうが「人生」というくくりで考えると大きな意味を持ってくるのではないでしょうか。
ジャズを聴いたり、演奏したりすることは生活の効率化にはつながりません。
しかし、ホッと一息ついたり、日常とは違うことに没頭できる時間を持てたりする貴重な時間となります。
無駄の無い生活は効率的ですがそれだけを追求していくと生活は味気の無いものになってしまいます。
コロナ禍で学校の意義が改めて認識されてきたように思います。
国語や算数の力は学校でなくても付けることはできます。
しかし、人と人との関わりから学ぶ大切な力は学校でないとなかなか身に着けることはできません。
子供達が集い、集団で学ぶ学校は子供たちにとっては小さな「社会」です。
そこでは大人社会では潜在化してしまうような様々な問題が噴出しますが、その問題に正対することで「社会」での振舞い方を学ぶことができるのです。
学校でそのような問題に時間を費やすのは無駄のように見えます。
しかし、子供たちはその時間で大人になった時に役に立つ大切な力を身に着けているのです。
問題の本質を見極め、対応する力は現代社会では特に必要とされているのではないでしょうか。
ジャズとお酒はよく合います。
相性のよいお酒を片手にジャズを楽しむ日が一日も早く来るよう願っています。
無駄同士のコンビは人生を倍楽しくしてくれるかもしれません。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

岩槻JazzDay2018

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