2021年9月7日(木)、岩槻区PTA連合会が主催する「オンライン会議の使い方入門講座」がオンラインと対面の混合型で実施された。企画のコーディネータには、私、尾舘祐平が担当し、講師には法政大の大学生計7名が務めた。講師の大学生は「普段、大学で利用するツールを使って地域で活躍されるPTAのみなさまにお話ができる貴重な経験となった」と感想を話した。今回、この企画が誕生する背景には、西原小学校PTA会長の佐藤彰紘さんの想いがきっかけとなった。当初、佐藤さんは「PTA活動に関わる役員の負担減になるようにしたい」と語り、それを聞いた私が過去に岩槻で高齢者向けのオンライン入門講座」を実施した経験から実現することになった。参加人数は、岩槻区の公立小中22校に所属するPTA役員366名が参加した。実施前アンケートには、Zoom(オンライン会議ツール)を使ってのミーティングに参加したことのない参加者も3割以上いた(グラフ参照)。また、自由記載欄には、「まだまだ、紙ベース、集会ベースでの仕事が多いので、デジタル化・Web化できるところは進めていき、全PTA会員の利便性を上げていきたい。」といった声も寄せられていた。一方で、こうした事前アンケートからも分かるように、多様な保護者が参加するPTA活動の性質から、一律にオンライン会議のツールを利用することが難しい事情も理解することができた。ただ、コロナ禍になり、PTA総会で大人数が集まることが現実的に厳しくなる中で、可能な限りオンラインでの開催で対応することが求められているのではないかと考えている。そのため、今回の講座を機に「総会はオンラインでやってみよう」「出席確認はグーグルフォームでとろう」といった動きが出てくることに期待をしていきたい。もちろん、個々のPTAでそうしたオンラインツールを使わない状況判断があって良い。どちらにしても、PTA活動に関わる負担を少なくし、より便利になることをゴールに考えてほしい。自治体のデジタル化も同様だが、マイナンバーのようにデジタル化したのはいいものの、市民にとって劇的に便利になったのかというとイマイチの割に、対応する職員にかかる負担が多くなってしまう事例も存在する。手段が目的にならないように、ゴールを明確にして活用を検討していただきたい。最後に、私自身もこうしてPTA役員の皆様向けに講座をコーディネートしたことで地域の理解を深める機会となり、学びが多くありました。この場をお借りしてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。【尾舘祐平】
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。
Δ
コロナ禍での工夫も 岩槻高校の文化祭
岩槻九町について㊲ 「岩槻城主太田資頼が開いた知楽院」 岩槻地方史研究会
トップページに戻る
移動済み情報記事一覧へ
Copyright © WEB ら・みやび 岩槻 All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。