今回紹介する「いわつき郷土かるた」は、岩槻市制三五周年を記念した事業の一環で岩槻市教育委員会(当時)が製作し、昭和六四年(一九八九)一月一日に発行したものです。カルタは岩槻の文化財・歴史・産業・自然などが題材となっています。こうしたカルタの取り札・読み札は、共に市内の小中学校の生徒の方々から応募された作品から選ばれました。カルタの札は四六枚あり、取り上げられた文化財・産業・自然などの場所を表したイラストマップが付けられています。また、遊び方の説明書が同封されています。それによると、競技カルタのように細かく取り決めがされています。遊び方には、団体競技と個人競技の二つがありました。個人競技は一人対一人で行うものです。団体競技は男女二人ずつの四人一組となります。実際に行う際には一人が交代要員となり、三人一組による対戦であったようです。一枚を一点と数え、得点を多くとった方が勝ちとなりました。団体競技の場合は「やく札」があり、それを揃えると一〇点と計算するようになっていました。また教育委員会や子供会連合会主催のカルタ大会は「槻の森スポーツセンター」(現在の岩槻文化公園体育館)で開催されました。小学生の部、親子の部など多くの方々の参加があり、盛大に行われたようです。このカルタは平成元年五月から一般に頒布された他、小学校の入学の際にも配布されました。また、カルタの取り札は、岩槻の市街地を東西に通るさいたま春日部線の岩槻駅入口交差点から人形博物館の手前までの歩道にデザインされています。
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