冬の土手歩き~大野島水管橋~佐藤 里枝
岩槻区大戸の武蔵第六天神社から元荒川沿いをオレンジ色の橋をめざして歩いた。元荒川は農業用水も兼ねていて、大戸の堰の水門が開けられているこの時期(9月中旬から4月上旬)の川幅は狭く、河原が広がっている。この河原伝いに橋まで行けたらと思い、下りてみた。神社の玉垣の全容が見られた。桜並木が続く土手下の河原を進む。土手を歩けば、左に見えるヨシの原も、根元を見せ寒風に揺れている。足元には、背丈の低い雑草が生えていて、所々に貝殻も混じる。「どこへ行くの?」散策していた人に声をかけられた。「あの橋まで歩けるかと思って」「無理だよ。この先に土手に上がれるところがあるから」土手に上がった。橋に至る道は途中で階段を下りて、田んぼの中の道を行く。土手の先に、行く手を阻むように大木がそびえていた。使われなくなった道に鳥が運んだ種が成長したのだろうか。大木の向こう側には竹が密集しその先にまだ土手が続いているようである。大野島の水管橋は大野島と飯塚を結んでいる。歩行者と自転車が通れる橋の上からは、晴れた日には筑波山や日光の山々がきれいに見える。岩槻区の花火大会の日も絶好の場所のようだ。橋を渡ると上流に向かう土手の道が続いている。この道はサイクリングロードにもなっていて、このまま進むと、岩槻文化公園を経て岩槻城址公園に至る。春の訪れと共に桜をはじめとして様々な花の道となる。(第10回)
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