あなたの心に届けたい言葉「宇宙の旅」

あなたの心に届けたい言葉
詩人=大野弘紀
「宇宙の旅」

迷ってしまうのは
当たり前なこと

自分なんて……
こんな小さな手で
できることなんて――
どれくらいだろう……

必死なことや
生きていることとか
大事なものは
他の人にとっては
そうではないかも
しれなくて

世界から見下ろすと
もっとそうかも
しれない

飲み込まれると
消えてしまっても
問題ない気がしてくる


日常はささいなこと
星の巡り 光と闇
星よりも小さいもの

でもささやかなものを
ずっと胸にしまって
大事に―生きてきた
自分にとっては
彼方の星よりも
大事なものだった

この歩みは
星の軌道より重苦しく
太陽よりも
希望に満ち溢れていた

命の鼓動は 体の旅
星は身体を乗せて
廻る宇宙船
宇宙の中で震えて
銀河が呼吸する

この命が
宇宙の中で揺れ動く星

「返答詩集 余韻」より参照

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