近頃、余暇の過ごし方として「マイクロツーリズム」という言葉を耳にすることはありませんか。自宅から1時間から2時間程度の移動圏内の地元または近隣への宿泊観光や日帰り観光を指しています。地域の魅力の再発見を念頭に置いた余暇の過ごし方と言えます。観光地ではありませんがマイクロツーリズムという視点で、魅力ある川通大戸地区をご紹介します。岩槻区の東側を流れる元荒川では稲作の始まる時期に末田須賀堰(※1)の水門が降ります。そのため堰の上流は水位が上がり広大な水辺が出現し、「すずみ湖」と呼ばれています。末田須賀堰から川土手伝いに川上に進んでいくと、堰を管理する独立行政法人水資源機構の事務所、つきのき広場を過ぎて見えてくるのが明和2年創建以来240年を経た武蔵第六天神社(※2)です。神社の裏手は元荒川に接し水辺には石積みが堂々たる姿を見せています。かつての船着き場を偲ばせます。ご祭神の眷属(御使役)が天狗であるところから向かい天狗の描かれた絵馬があり、耳病、頭痛等病平癒の護符として神錐(きり)が伝えられているなどの特徴があります。2022年6月30日には「夏越の祓」行われ、8月には「和船まつり」が予定されています。門前には川魚料理店が並んでうなぎ、ナマズの天ぷらなどが供されます。「天狗羊羹」を売る和菓子屋さんも近くにあります。通り沿いには木の博物館「木力館」(※3)があり、学びもあります。【編集部・小澤】
※1末田須賀堰は、農業用水を取水するため造られたもので、その起源は江戸時代初期の1595年から1615年(慶長年間)に築造されたといわれています。以来改築を繰り返し現在の姿になったのは平成6年です。※2武蔵第六天神社 御祭神は面足尊(おもたるのみこと)と吾屋惶根尊(あやかしこねのみこと) https://dairokuten.or.jp※3木の博物館「木力館」木の総合情報発信館 https://www.wood-power.com
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