今回、紹介するのは「天神社の石祠」です。これは神社の本殿や、木で建てられた社ではなく、分社などでよく見る石で作られた祠になります。これらの石祠は、大体の場合は、例えば『稲荷社』といった様な文字だけが彫られていて、箱型に内へ窪んだ物、墓石の様に窪みの無い物、後は上部に傘状の意匠があるパターンが多いです。今回の「天神社の石祠」は「祠内に菅原道真公の像と、梅の花枝が彫られている」という点が特徴です(個体差があり、右側に何か丸い2つの意匠が付いている物もありました)。一ヶ所だけの物ではなく、長永がこれまで探索した際には、岩槻だけでなく見沼区などの神社でも確認できました。もしかしたら、まだ隣接する市などにもあるかもしれません。そうした様子だったので、てっきりよくある様式かと思いきや、県外の有識者に御意見を伺ったところ、全国的な物ではないようでした。この特徴は、そこまで祠や石仏などに詳しく無い方にも判別が容易なのが面白い点かと思います。何しろ、こうした古い石造物は文字が薄れているのが常で、よほどじっくり見ないと何が書いてあるか分からない(または、よく見ても分からない)ことが多いです。みなさまの中にも、たまに道端や神社仏閣の石造物を見てみても、読める字を探すだけで終わる、なんて経験がある方も多いかと思います。なので、この特徴だけおさえてしまえば、これが天神社である事は一目ですぐに判別できてしまいます。この後、年末年始などに神社にお参りに行く機会もあるかと思われますので、お近くにもあるかチェックされてみても面白いかと思われます。【本格格闘甲冑集団-式-長永】
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