「近所で屋根修理をしていて、お宅の瓦がずれているのが見えました」「電柱の作業をしていて、お宅の屋根の釘が飛び出ているのに気づきました。今なら安く直しますよ」。さいたま市でも、こんな屋根工事の契約トラブルが頻発しています。2023年1月27日、消費者庁は、「さいたま市北区宮原町の株式会社日本ハウジングが行う屋根瓦及び漆喰の修理等の役務の取引」に関して注意喚起を行いました。川崎市のリフォーム業者「リオテック」が不法な営業により業務停止になったため、その社員がさいたま市の日本ハウジングに移り、今度は埼玉で悪質な営業活動をしているとして警告したのです。彼らの手口は、瓦や屋根に不具合がないにもかかわらず、「瓦がずれている」、「このままだと雨漏りする」、「すぐに工事をしないと屋根が崩れる」などと不安をあおり契約を迫るというものです。また、一度契約をしても後日解約(クーリングオフ)ができるのに、「クーリングオフはできない」、「解約するには100万円の違約金がかかる」などと嘘をつき、解約を絶対に認めません。さらに悪質なケースでは、恐怖を感じた消費者が警察を呼んでも、警察官の前でも「訪問販売ではないから、クーリングオフはできない」などと大声を張り上げたと報告されています。こうした悪質な業者が怖いのは、不要なリフォームをされるだけでなく、さらにほかの詐欺グループに「金を持っている高齢者がいる」などと情報を流され、今話題となっているルフィーたち一味のように被害が拡大する可能性があるからなのです。過去には、勝手に屋根に梯子をかけて見えないところで瓦を外し、「ほら、瓦がはがれていましたよ」とだまされた事例や、「火災保険が使えるので、無料で修理できます」などと言って、強引に高額な契約させられたことが報告されています。こういう詐欺業者は、大きな地震などの災害時には、どこよりも早くやってきます。そして避難所などにも遠慮なく入り込んで営業活動をするので、「部外者を避難所に絶対に入れない」というルールを守ることはとても大切です。【さいたま市防災アドバイザー・加倉井誠】
被害を防ぐポイントは下記のとおりです。①家のドアを安易に開けない。②その場では絶対に契約しない。③「帰ってくれ」と言っても帰らない場合は、すぐに110番する。④契約してしまった場合は、一人で悩まず消費生活センターに相談する。
さいたま市岩槻消費生活センター(電話:048・749・6191)は、岩槻区役所のビルの3階にあります。
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