アメリカで活躍しているピアニスト秋吉敏子さんがジャズの殿堂入りを果たしました。
野球殿堂は有名ですが、ジャズの殿堂にもサッチモやマイルス・デイヴィスなどカリスマがいます。彼女は日本人初の殿堂入りという快挙を成し遂げてくれたのです。年齢は九十三歳。次々と新しいことに挑戦している秋吉さんには引退などという言葉はありません。躍動感のある演奏、ビッグバンドを指揮する凛々しい姿を見て彼女の年齢を当てられる人はいないでしょう。
 「練習しなければピアノの腕は確実に落ちる」と今でも毎日二時間以上は練習しているそうです。二十年前に自身が主催する有名なビッグバンドを解散しましたが、その理由は「もっとピアノを練習したいから」でした。いったい何がそこまで情熱を駆り立てているのでしょうか。
 学校の勉強や稽古ごとに子供たちがこれだけの情熱をかけているかというとそうではない子が大半だと思います。勉強や稽古ごとが大好きとまではいかないからでしょう。情熱をもって物事を続ける為にはまずそのものを好きになる必要があります。秋吉さんはそれを「自分の仕事への愛」とおっしゃっています。しかしそう簡単に好きなことに出会えるとは限りません。
 今、私が教えている学生は教員になるだけでなく様々な職業に就いていきますが職業を決めるきっかけや時期はバラバラです。
 私には「ジャズ」と「教育」という素晴らしい出会いがありましたがジャズとの出会いは人生の後半でした。好きなものに出会うのに早い、遅いはありません。出会った時が「その時」なのです。そのチャンスをしっかり掴み、大切にすれば豊かな人生が待っていると思いますよ。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz代表」今村信哉】

筆者をジャズに出会わせてくれたバンド「SSBB」

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