寄稿 柏崎小学校チャレンジスクール 「プールヤゴ救出大作戦!」

  さいたま市では、放課後や土曜日に子どもたちが様々な体験学習にチャレンジする「チャレンジスクール」を、地域のボランティアに支えながら開催しています。
 柏崎小学校の今年度最初のチャレンジスクールは「プールヤゴ救出大作戦」。学校のプールには、昨年の秋から冬にかけてはたくさんのトンボが卵を産み落としヤゴになっていますが、6月の初めに清掃するため、プールで暮らしているたくさんのヤゴたちは羽化する前に下水に流されてすべて死んでしまいます。そこで、チャレンジスクールでは、プールで産ま
れたトンボの赤ちゃん「ヤゴ」を救出するため、運動会の振替休日の5月29日( 月) に「プールヤゴ救出大作戦」を開催することにしました。
 当日は、親子参加を含め62人が参加しました。最初に体育館でさいたま市の環境学習施設である「みぬま見聞館」の職員から、水生生物の基本的な知識やプールの生き物を助けることで、生態系と自然環境を守ることに役立つことの事前学習を行い、家庭でヤゴを育てる方法も教えていただきました。子どもたちが身近な環境の中で生きている生き物に関心を持ち、生物多様性や生き物の命の大切さに気づかせる環境学習です。その後プールに移動し、親子でたくさんのヤゴを救出しました。

 ヤゴに直接触った経験は子どもも大人もほとんどなく、「生命」の感触に感動しながらヤゴを助ける活動の意味を体感しました。また、体育館での事後学習では子ども達からたくさんのんの質問が寄せられました。助けたヤゴは各家庭に持ち帰りましたが、自分が育てたヤゴが羽化してトンボになり大空に飛び立っていく瞬間を目撃した子どもたちからは、目を輝
かせた話が次々と寄せられました。各家庭で自然や生命の大切さを話し合う貴重な機会にもなったと思います。
【学校地域連携コディネーター・礒田】

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