寄稿 Jazzと教育 「垣根を越えて」

 このところ若い世代と共演することが増えてきました。今年の岩槻まつりの日に栄町通りで行ったライブと前日のマルシェライブ。
そこでも全国を渡り歩く若きストリートピアニスト「ぬまさん」、そして岩槻出身の歌手「モエト」さんと一緒に演奏しました。

 若い二人とはいっても好きな音楽はそれぞれです。知っている曲も好きな曲も違います。
事前に選曲も含めて打合せをしましたが、簡単には決まりませんでした。
二人はお互いに好きな曲を挙げ、音源や譜面を交換しながらどうすれば共演できるか探っていきます。
彼らはこうして自分たちの演奏イメージを創っていったのです。
二人とも私の子供や孫といってもいい年齢ですので、彼らの挙げる曲で知っている曲は一つもありません。
イメージを共有することはできませんでしたが、初対面で共演する彼らの間に垣根がなくなってきたことだけはよく分かりました。 

 意気投合した彼らは本番直前にリハーサルができましたが、私は会場準備などがあり、ぶっつけ本番での演奏となりました。
演奏中はとにかく彼らの後ろ姿と合図が頼りです。
こんなに必死になって演奏したのは初めてだったかもしれません。

 ジャズはもともと労働歌から始まった音楽です。
楽譜も演奏法も無い自然発生的なものものでした。
一人が歌いだすとその声に合わせて多くの人が歌いだします。
どんな曲かも分からずに夢中でドラムを叩いていた時、そんなジャズの原点を感じることができました。
ジャンルも年齢も問わずにみんなで楽しめるのが音楽。
そんなことを若い二人が改めて教えてくれたのです。

 岩槻Jazzはこれからも様々な方々とコラボして更に楽しい音楽を目指していきます。

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