「武州岩槻 玄奘塔ものがたり」
ちょうどそのころ、東武鉄道の社長根津嘉一郎氏の先代が仏教聖地を作ろうとして用意していた十三重塔用の、花崗岩が建立されないまま東京・渋谷の根津氏別邸に置かれていました。
そこで日本仏教連合会では、玄奘三蔵法師の顕彰塔として寄進をお願いしたところ、その場で快く承諾されました。
その後昭和二十二年五月に東武鉄道本社において寄贈式が行なわれました。
同時に日本仏教連合会をあげて玄奘三蔵鑽迎会を組織し、建塔供養の事業を推進することになりました。
とはいえ、終戦直後の混乱期であり、物資も乏しい時代でしたから、建塔事業は資金調達も含めとても困難でした。
しかし、鑽迎会理事の方達の奔走努力、檀徒と村民の協力で切り抜け、建塔にこぎつけたのです。
慈恩寺住職の大嶋見道理事と水野梅暁師は仏教会・村々を講演しては浄財をつのり、私財も投じて建立に向け奔走しました。
【中古】 平山郁夫と玄奘三蔵法師ものがたり / 「美術の窓」編集部 / 生活の友社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】 価格:275円 |
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。